当科の紹介
当院の臨床工学技士は人工透析、人工呼吸、薬剤注入に関わる品質管理を担当しています。
また、ベッドサイドやナースステーションで医療機器、急性血液浄化についての簡易勉強会も行っております。
人工透析
治療で使用する水および薬品を一部当院で生産、精製しています。
これらの品質管理、また使用する機器の安全管理をしています。
薬剤として体内に注入されるため、品質管理では次のことを徹底しています。
- ①身体に不要なミネラルが無いこと
- ②細菌(無害・有害な菌を問わず)が無いことおよび毒性物質がないこと
毎月、水質点検をしています。
細菌検査(薬剤中に含まれる菌の個数調査)、毒性検査(毒性物質の有無で菌が存在したことが分かります)の2種類の検査を通過しないと当院では使用しません。
これらの品質管理装置に加え、実際の人工透析に使用する医療機器の安全点検も行います。
総合的な管理を一貫して行うことで衛生的で安全な人工透析をご提供しています。
人工呼吸器
人工呼吸では、機械を使った呼吸療法を受けていらっしゃる患者さまの品質管理をしています。
当院の人工呼吸に使用する機器は、室内の空気を利用しています。
装置内部にはhepaフィルタ(クリーンルーム、空気清浄機、家庭用掃除機、原子力施設排気に使用されています)が備えつけています。
装置から患者さまへ空気をおくる直前にはバクテリアフィルタを取り付けています。
病室でお見舞いにくるご家族さまや医療従事者が呼吸する空気よりも衛生的な空気をご提供しています。
また、患者さまが人工呼吸器との同調ができず苦しんでいらっしゃる場合は、呼吸療法認定士を取得した臨床工学技士、看護師、医師でカンファレンスを行います。
その時にできる最善の人工呼吸器の動作をチームで検討しご提供しています。
薬剤注入
劇薬を安全に少ない量ずつ体内に注入したいとき、水分の管理を精密におこないときに使用する機器があります。
これらの精密性の管理、安全性の管理、有効利用の管理をさせて頂いております。
月曜日から土曜日までは1日1回の病室ご訪問で装置の動作を目視で確認させていただいております。
異常がみられたり、兆候がありましたら速やかに交換させていただくことで安全な輸液管理をご提供しております。