当科の紹介
放射線科では、一般撮影検査、CT検査、MRI検査、TV検査、マンモグラフィー検査などを行っています。 私たち放射線科では、正確で待ち時間の少ない業務の実践と、質の高い画像情報の提供、そして、思いやりのあるサービスを心がけて検査を行っています。基本理念
一般撮影装置
一般撮影検査では主に胸部・腹部・骨の撮影をしています。 金属、プラスチック類などは一緒に写ってしまい診断の妨げとなりますので、目的とする部位にかかる場合は外していただきます。 胸部撮影では肺野や縦隔、心臓などの病変の検査をします。 肺炎や肺癌、結核、胸水、心肥大などがわかります 腹部撮影ではイレウスなどによる消化管内異常ガスや穿孔などによる腹腔遊離ガスの確認、胆石、尿管結石などを観察します。 骨撮影では骨折や関節の変形などを観察します。CT装置
短時間・高画質・低被ばく検査が可能な 80列マルチスライスCT を導入しました。より患者様へやさしい CT検査の提供が可能になります。- 撮影時間が大幅に短縮されます。
- 任意の方向からの観察や立体像により、微細血管や病変構造の観察が行えます。
- 精密な情報が得られ、頭部・胸部・腹部・整形など全身領域の検査に有用です。
- 放射線被ばくも大幅に低減できます。
MRI検査
平成27年4月に1.5テスラのMRI装置を導入致しました。 従来のMRIに比べ強力な磁力を利用しているため、高速かつ高精細な画像を得ることが可能となります。 特に初期の脳梗塞の発見(急性期診断)に非常に役立ちます。 明るく開放的な空間に加え、音も静かになりストレスの少ない環境下で検査をお受けいただけます。 尚、MRI検査は放射線を使用しないので被爆の心配はありません。血管撮影検査
平成27年4月に血管撮影装置を導入致しました。 カテーテルという細い管を血管内に挿入し、そこから造影剤を注入することにより全身の血管を連続的に撮影する装置です。 当院では、循環器領域の血管内治療(PCI)を行うためにバイプレーン装置(一度に正面と側面の2方向からの撮影が可能)を導入致しました。
これらの装置は新しいX線検出器である「フラットパネルディテクタ」と最新の画像処理技術により、従来よりも検査時間の短縮、造影剤の使用量や放射線被曝量を少なくし、高精細な画像が撮影可能です。
また、細くなった血管を拡張したり、未破裂の動脈瘤ではプラチナコイルを挿入し、動脈瘤内で凝血塊を形成させて破裂を未然に予防したり、肝臓癌などでは血管を塞栓、閉塞させることにより出血や腫瘍に対する治療を行ったりと、検査と同時に治療(血管内手術)も行っています。
また、全身広範囲をカバーすることが可能なマルチアクセスタイプのCアームシステムを採用しており、心血管治療だけではなく、下肢血管・腎動脈など、患者さんの全身血行状態の改善が行えます。